2011年10月26日

もっとやれと思った『美少女を嫌いなこれだけの理由』

・うかつに突っつけないほどかわいい
 美少女。かわいいですよね。
 この本のイラストも例外ではありません。いやかわいいから美少女って呼ばれるんだよと突っこまれそうですがそれは置いておいて、作者もそんな風に感じているのかなと、この本を読んだ後に思いました。
 かわいすぎて、どこまでいじっていいものか、困った。
 と少し戸惑っているようにも見えました。
  
・世界観にひかれたと言うか釣られた
 この作品の美少女は、人間ではありません。
 創造神は、自分の姿に似せた存在、世界の支配者であるヒトを作った。
 が、それはあまりにもモデルを美化しすぎていると他の神々から嘲笑されるほどの素晴らしい出来映えであり、それを聞いた創造神は半ギレで「わかったよ! もっとみっともなくすりゃいいんだろ! バーカ!」と別のヒトを作った。
(中略)
 最初に作られたヒトが美少女、次に作られたヒトが人間である。(pp.16-17)

 この作品の世界は、こんな説が主流となっています。
 私はこのあたりにやられてレジに持っていきました。こんな風に美少女をひねるとは。これなら良い意味でへんてこな世界になっているだろうなあと。読み進めていきますと、美少女なのにちゃんと男女に別れていたり、歳をくっていたり、背中に彫り物があったり、性風俗店のサービス券を持っていたりします。美少女なのに。
 ただ。
 それでももう少し、力をかけてひねったら良かったのではないかと感じてしまいました。
 
・リアルさは現実にはない
 あまりうまく書けないのですが、この作品の世界はどうしても現実っぽさが目立つのです。いや現実と違うところはいくらでも出てくるのですが、それでも私たちのいる現実に美少女が後から混ざったような、そんな印象を受けるのです。
 こうした印象を抱かせてしまうのはやはりおかしいでしょう。私たちのいる現実と違い美少女と人間が共に歩んだ歴史を持っているのなら、どこか両者の間には根本的に違う何かがなければ不自然なはずです。美少女がいるけれど、あまり現実とずれていない世界というのは、やはりどこかずれているのではないかと思います。
 もっといじっても、良かったはずなのです。
 
・まとめ
 というわけでこの本の評価としては、面白いことは面白いのだけど、ちょっと足りない、といったところに落ち着きました。
 しかしこの巻だけでしぼんでしまうのは、もったいないでしょう。世界観は魅力にあふれていますし、各キャラクターにもクローズアップする余地はあります。
 何より。
 人間と一緒にいるのが動物でも宇宙人でもロボットでもなく、美少女なんですよ。
タグ:読書 感想
posted by ゆーぱち at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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